空は晴れ。

GBの二人はホンキートンクにいた。

特に依頼もないしすることもない。

「蛮ちゃん・・・暇だよぉ」

「ん〜・・・そうだな」

「こんな晴れた日なんだからドライブでも行ったらどうだ?

行かないんなら是非とも店のお手伝いでもしてもらいたいんだが・・・」

「「ドライブいってきま〜す!」」

波児の一言で二人は早速ドライブに行くことにして車に乗り込んだ・・・が?

「なんでテメーらが乗ってるんだ?!」

なぜかいつの間にか車の後部座席には士度、花月、卑弥呼の三人が乗っていた。

「あんなに大声でドライブ〜!とかはしゃいでたら誰だって気づくわよ。

あたしも暇だから付き合ってあげてもいいわよ」

「というか、僕達があの店にいたこと忘れてませんよね?

誰がみすみす二人で仲良くドライブなんていかせるものですか!」

「そうだ、この蛇はドライブにしけこんで無理やり銀次を人気のないところへ攫って

いかがわしい行為をするつもりなんだ!そんなことは俺が許さん!!!」

「そんなことするのはお前らだけだ!俺はちゃんと段階を踏んで少しずづ優しく・・・・じゃねぇ!

てめえらおれらのデートを邪魔するな!」

「蛮ちゃぁん・・・たまには皆と仲良くドライブってのもいいじゃない、楽しそうで。

俺皆で行きたいな〜・・・ダメ?」

「よぉし!てめぇら!

しっかりつかまってろよ!飛ばすぜ!!!」

「「「こいつ(銀次に)弱っ・・・・・」」」

かくして5人の奇妙なドライブは始まったのだった。

 

「あ、見て見て!あのケーキ、おいしそうだねv」

「あんまはしゃぐんじゃねぇぞ、また車に酔っちまったらどうすんだ。

シートベルト締めて、ちゃんとおとなしく座ってろ。

まぁはしゃいでるお前を見るのは可愛くて好きだけどな。」

「は〜い、蛮ちゃんv

俺も蛮ちゃんの運転するとこかっこよくて大好き!

俺ずっと蛮ちゃんの隣で蛮ちゃんを見てられる様にお行儀良くするね」

「よし、いい子だ。

まぁ酔って倒れたって俺がずっとお前の側にいてやるから、心配するこたぁねぇんだぞ。

・・・ん?どうしたてめぇら、変な顔して」

「あんたらいつもこんな感じなのね・・・呆れちゃう」

「過保護ヤロー・・・」

「なんかムカつきますね・・・」

「なんだぁ?おめぇらやる気か・・・」

「蛮ちゃん前見て前!・・・う゛・・・」

「どうした銀次!」

「き、気持ちわる・・・・」

「ち!車酔いだ!薬局はどこだぁっ!」

「あんたそんなに慌てなくても・・・」

「何言ってるんですか卑弥呼さん!これは一大事ですよ!」

「よし!ここは俺が!・・・ピィ〜」

がしゃ〜ん!!!

「きゃあ!!!鳥が薬をもって逃げたわ!誰かつかまえてぇ!!!」

どこか遠くで窓が割れる音と悲鳴が聞こえ、そのあとすぐに沢山の鳥が士度の元へ飛んできて、

大量の薬を窓から放り投げた。

「酔い止めはどれだ!」

「これです!銀次さん早くコレを!!!」

「あんたら、それ犯罪よ・・・」

呆れる卑弥呼の言葉を無視し、3人は銀次に薬を飲ませようとする。

「・・・あ」

「どうした銀次!」

「・・・水がない」

「なにぃ!水はどこだぁっ!」

「あんたら慌てすぎよ!」

「なんだとてめぇ!これは大変な事態だぞ!」

「よし!ここは僕が!・・・シュッ」

どか〜ん!!!

「うわぁ!コンビ二からペットボトルが次々と飛んでいく!誰か〜!!!」

どこか遠くで壁が割れる音と叫び声が聞こえ、そのあとすぐに沢山の糸が

大量のペットボトルまきつけたまま花月の手元へ帰ってきた。

「水はどれだ!」

「これだ!銀次早くコレを!!!」

「あんたら・・・ほんとうにそれは犯罪よ・・・」

卑弥呼の怒りモードも無視し、やっと銀次は薬を飲んだ。

「みんな・・・ありがとv 少し・・・楽になったよ」

そう言ってにこっと微笑む銀次に男どもは各々「いやぁ〜」とか何とか言いながら照れている。

卑弥呼はちょっとした好奇心でこのパーティーに参加してしまったことを

心から後悔し始めていた。

 

「よぉしちょうどお昼だからめしにすっかぁ〜」

ちょうど12時を回ったところで発せられた蛮の一声に銀次の目が輝く。

「やったぁ!ごはん♪ごはん♪」

「今日ぐらいはうまいもん食べて明日からの英気をやしなわなしとなぁ〜!

あ、お前らは自腹だから」

「わかってますよ!じゃぁ、どこに行きましょうか?

僕はお寿司がいいかな」

「俺は・・・牛丼が食べたい気分だ」

「私はねぇ、フランス料理が食べたい!ね、そうしよう、蛮」

「俺様はラーメンが食いたいんだ!てめぇらは俺様の車に勝手に乗ってきたんだから

文句は言うんじゃねぇ!ラーメンで決定だ!」

見事に別れた意見に一同が火花を散らそうとしたとき・・・

「俺・・・マクドナ○ドに・・・行きたい」

小さく恐る恐る出された銀次の意見にその場は一時静かになって、

「ダメ?」

と小さな声がまた響き渡ったと同時に男達は一気に同意した。

「あ!それもいいかもしれねぇ!銀次、マックにしよう!」

「そうですね!今僕もそう思い始めていたんですよ!

僕の気持ちを汲み取ってくれるとはさすが銀次さん!」

「あそこなら動物達にお土産も買っていけるしな!

そこまで考えてやがったのか、えらいぞ銀次!」

「え!じゃ、いいの?!」

「「「もっちのロンだ!!!」」」

「あんたらねぇ・・・」

卑弥呼の怒りこぶしをまたもや無視し、車はマックに向けて全速前進するのであった。

 

「着いた〜!マックだぁvvv」

「よぉし!食うか!」

青空の下一同は車から降りて早速注文をしにレジへ進む。

「よ〜し、なにがいい?」

「蛮ちゃん、俺いつものね〜」

「おう、わかった」

あっさりといつもの、と答える銀次に蛮を除く他の3人は

少し好奇心がわいて、ついこう言った。

「「「いつもの」」」

「は?大丈夫かてめぇら。俺様は・・・適当に選ぶか。おねーさん、これが5つに・・・」

注文をする蛮を残して一同は席に着いた。

10分後・・・5人の前に出されたものはGBを除いた3人の想像を超えるものだった。

お盆に乗り切らないハンバーグ。

甘そうなシェイク、アイスクリーム。

ナゲットだって山積み。

大量に積まれたアップルパイ。

ポテトも何もかもが余りに多すぎた。

「「「・・・・・」」」

「いっただきまーす!・・・あれ?皆食べないの?」

「あんたいつもコレひとりで・・・・・?」

「こいつやせてるわりに大量に食うんだよな。

お陰で食費がバカになんねぇよ・・・。あ、お前らは自腹だから。高ぇぞ〜?」

蛮の前には普通の一人前が1セット。

3人は好奇心に負けた自分を責めた。

特に卑弥呼の怒りは静脈が浮き出るほどまでに達していた。

「おいし〜v」

それにもかまわず食べる銀次。

食べる銀次。

食べる銀次。

食べる銀次。

・・・・。

「なくなっちゃった〜!」

「「「嘘〜!!!」」」

「こいつ食うの早いから。あんまり遅ぇと置いてくぞ」

でたらめな体の銀次には常識も通用しないのだ。

いくら食べても減らない目の前の物体に3人はため息をついた。

そんな時。

「あ〜蛮ちゃん、指にケチャップ付いてるよ〜」

そう言って銀次が蛮の指をパク、と咥えて舐めた。

「ぎ、銀次。やめろ・・・」

「ん?嫌だった?ごめんね蛮ちゃん・・・」

「いや・・・じゃねぇけどあんまり人を煽るもんじゃねぇぞ・・・。

じゃねぇと今夜は眠らせてやれなくなっちまう・・・」

「美堂君!不純だ!!!」

「脳みそ変態蛇ヤロ〜!!!いかがわしいこと言ってんじゃねぇ!」

「あぁ?やんのかこらぁ・・・」

「あ、卑弥呼ちゃんもついてる〜♪」

・・・・・ペロ。

「きゃっ!何するのよ天野銀次!」

「わ、ごめん!おいしそうで・・・」

銀次の一連のその行動によって見ていた男達に火がついた。

「しまった!またケチャップがついてしまったぁ!」

「おっといけない、こんなトコにチーズが!」

「い、いつのまに!こ、こんなところにマヨネーズがぁ!」

「あぁやっちまったぁ!ココ自分じゃなめれねぇ!どうしよう!」

「僕としたことが何と言う不手際!ここは自分じゃ届かない場所なんです銀次さん!」

「マヨは大好きだよな、銀次。ほらこ、ここ、ここな、なめなめて・・・」

「いい加減にしなさいよあんた達!!!!!」

「「「ぎゃぁ〜!!!」」」

行き過ぎた行動の3人に卑弥呼の鉄拳が爆裂し、3人は店の外へ放り出された。

ぜいぜいと肩で息をする卑弥呼にそれをみていた銀次が一言。

「残ったこのハンバーグ、食べていいかなぁ・・・」

おまけにぐ〜、という腹の音も聞こえてくる。

その言葉ですっかり脱力した卑弥呼は気を取り直してしかたなく銀次の正面に座った。

そして残ったハンバーグを次々とたいらげる銀次を見ながら、ため息を1つついて小さく笑った。

「たまにはあんたとデートするってのも、いいかもね」

「?」

口に沢山モノを含みながらよくわかってない顔をする銀次に卑弥呼はまた1つ笑った。

 

 

本日の勝利者・・・卑弥呼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<コメント>

3弾。

皆でマック。

いやっほう!(謎)

卑弥呼と銀次のデートなんて一生見たくない。

私的に(ぶち壊し)

皆さんはどうですか?

でもあの状況なら卑弥呼じゃなくても切れるよね。

なんで女の私をさしおいてんじゃ〜!!!ってかんじで。

なんかめちゃくちゃ変でありえない話にしあがってごめんなさい・・・。

また花月に変な技を使わせちゃった。

士度は変態っぽいし。

どうなんだこの小説・・・。

逃げよう(逃)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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