「ゆ〜きちゃんv見てコレ!りょうちゃんなの!」

『恐竜や』で野菜の皮むきを手伝っていたアバレブルーこと三条幸人に、

突如後ろから声をかけたのは、伯亜凌駕の姪の舞だった。

舞が持ってるのは大きな大きな画用紙で、舞の体は画用紙に隠れて半分見えなかった。

「・・・どれ、見せてみろ」

そう言って幸人は画用紙を手に取った。

なんだかんだ言っても幸人は子供には甘い。

そんな幸人に舞は自然と話しかけるようになっていた。

 

幸人が手に取った画用紙を見てみればクレヨンで画用紙一杯に大きな顔が書かれていた。

なんとなく凌駕の面影を残す絵。

幼いながらもちゃんと顔の特徴は掴んでいるものだな、と幸人は素直に感心した。

特に似ているのは黒線一本で書かれている、山の形を描くニコニコした目。

凌駕のトレードマークは笑顔だから、この黒線一本だけで凌駕を思い出させる。

「うん、なかなかよく出来てるな、舞」

「えへへv」

「でも・・・」

幸人はある事に気づいた。

「服、着てないぞ」

「あ、忘れてた。何色がいいかなぁ〜?ゆきちゃん」

「・・・赤」

「うんっ!赤ね」

「その口元、もっとこう・・・貸せ」

幸人は舞から赤と黒のクレヨンを借りた。

「うんっ、いいよ♪ゆきちゃんが書いたらきっとりょうちゃん喜ぶよ!」

「・・・そうか?よし、じゃあ特別かっこよく書いてやるか」

「わ〜いv」

「口元はもっとだらしなく・・・」

「わぁ〜似てる!」

「能天気さを表すためにほっぺにはうずまき・・・」

「わはは!!!」

「鼻は丸くて・・・」

「そっくりだね〜ゆきちゃん♪」

「これトイレにでも貼って・・・・」

 

「だ〜れが能天気、ですか?三条さん?」

 

「わ!りょうちゃん!」

「凌駕!」

二人が振り返るとそこには買い物帰りの凌駕の姿があった。

「ちぇ、せっかくかっこよく書いてくれるって言うから期待してたのになぁ〜」

「ごめんね、りょうちゃん・・・」

「舞ちゃんは悪くないんだよ〜。悪いのは三条さん。

気にしないで先にお部屋戻ってなさい」

「は〜い」

「・・・お前・・・いつから見てた?」

「ず〜っとですよ、ひどいなぁ二人して俺のことからかって」

「・・・・」

「反省してるんだったら、その画用紙貸してください。

持ってるクレヨンと」

そう言う凌駕に幸人は少し反省していたので素直に画用紙とクレヨンを渡した。

それを受け取ると凌駕は早速何か画用紙に書き始めた。

「こうやって・・・目は、大きくて。てっぺんに髪を結んでて・・・髪が長い・・・・」

「お前!何書いてるんだ?!」

「何って・・・お返しですよ・・・よし!出来た」

そこには黒一色で書かれた幸人の絵があった。

なかなかその絵は見事で、一目見ただけで幸人とわかる。

トレードマークの結んでいる髪の所為かもしれないが。

「そうして・・・」

そう言いながら凌駕は再び赤と黒のクレヨンを持った。

そして舞と幸人の合作の凌駕と、凌駕が書いた幸人の間に一本線を引いた。

「?なんだそれは?」

「いいから見てて下さいよ」

今度はその線の上の真ん中辺りに大きなハートを書いた。

それを幸人の目の前に広げて、こう言った。

「これで・・・両想いv」

「取り消せ〜!!!!!!」

「まったくわがままなんだから・・・じゃあこれで」

そうして今度は凌駕のほうに伸びている線の端っこに『く』の字の矢印を書いた。

「これで・・・三条さんの片想い。俺いつでも受け止めてあげるのになぁ〜」

「馬鹿か〜!!!!!!!」

「んじゃ・・・これで」

今度は幸人のほうに伸びている線の端っこに『く』の字を反対にした矢印を書いた。

「また・・・両想いですね」

「・・・・・・・・・・・」

「これ、トイレに貼りますか?三条さん?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「照れてるんですか?可愛いですねv」

 

ぷちっ

 

一時間後用事が終わって帰ってきたアスカとらんるが見たものは。

ついに切れた幸人がびりびりに破いた画用紙のかけらと、

トリケラバンカーを口に咥えたまま倒れる凌駕と、

その上に乗せたれた『馬鹿』と赤文字で書かれた画用紙だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<コメント>

え?

何が書きたかったの?

構成を考えて書くべきでした・・・。

ごめんなさい・・・。

しいていうなら舞ちゃんを途中で無理やり消しました。

ごめんね舞ちゃん・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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