ハートに着信☆ラブメール

 

 

『今どこだ?』

 

『どうしたの、宝児』

 

『少し頼みたいことがあったんだ』

 

『別にいいよ、何?』

 

『今、ウメコと一緒か?』

 

『そうだよ、パトロール中だから』

 

『は?どうやってメール打ってるんだ?』

 

『車じゃなくて、今日は歩きだから』

 

『二人で?』

 

『そうだよ、何?ヤキモチですか?』

 

『馬鹿か!』

 

『きっと今宝児の顔は図星をさされたので真っ赤でしょう』

 

『んな訳ないだろ!でも』

 

『なんでそこでメール終わってるんだよ、何?』

 

『でも、あんまベタベタするんじゃないぞ。仮にもSPDなんだから』

 

『ヤキモチですか』

 

『うっさい!』

 

『今ウメコに怒られた』

 

『なんで?』

 

『メールばっかり打って仕事に集中してない、って』

 

『ああ、そうか。悪かったな』

 

『大丈夫、俺見ないでもメール打てるから』

 

『は?いつからそんなこと出来るようになったんだ』

 

『それは、宝児が』

 

『何だ、変なとこでメール切るな』

 

『宝児と毎日メールしてるから自然にできるようになったよ』

 

『毎日なんかしてない』

 

『ふーん、じゃあ後で俺の携帯見せてあげようか』

 

『・・・・』

 

『沈黙まで送らなくていいよ!』

 

『毎日してくるのはお前だろ』

 

『毎晩おやすみ、って送ってくれたりするの宝児じゃん』

 

『俺じゃない、お前だ』

 

『俺じゃない、お前だ』

 

『俺のメールをそのまま返信するな!』

 

『だって、そうなんだもん』

 

『甘えたって可愛くないですから』

 

『可愛いくせにー』

 

『殴るぞ』

 

『っていうかメール返ってくるの早すぎ。ちゃんと仕事してるの?』

 

『俺はメール打ちながらでも仕事は速いんだよ』

 

『はいはい。そっちは、誰が居るの?』

 

『はいはいってお前!こっちはバンしか居ない』

 

『え、二人きりなの?ちょっと大丈夫なの?何もされてない?』

 

『何もしてない!お前はすぐヤキモチ妬くんだから』

 

『妬いて無いです』 

 

『見え見えの嘘ついても仕方ないと思うぞ』

 

『宝児があんまり無防備だから心配してるんです』

 

『無防備?それはお前だろうが』

 

『宝児に言われたくない言葉NO1だね』

 

『・・・・・バンは最近見直すな、仕事速くなったし。バン最高だな、バン大好きだ』 

 

『何、それ仕返しのつもりですか?』

 

『ばれたか』

 

『当たり前じゃん。宝児の大好きは俺だから』

 

『その自信はどこからくるんだか』

 

『宝児の愛がひしひしと伝わってくるからね』

 

『愛なんてないからな』

 

『うわ、酷い。泣いちゃうぞ☆ぐすん(;_;)』

 

『やめろって、気持ち悪いセンちゃん。女の子に嫌われるぞ』

 

『俺は宝児だけに好かれればいいんですよ』

 

『あ、そ』

 

『何その冷たいお返事。あー、照れてるんだ』

 

『馬鹿、んなわけ無いだろ。なぁバン』

 

『何会話してるんだよ・・』

 

『会話も駄目なんですかね、俺は』

 

『駄目ですね』

 

『はいはい』

 

『はいはいって!』

 

『それで、俺のお願い聞いてくれるのか?』

 

『可愛い宝児の頼みならいくらでも』

 

『じゃあ・・アレ買ってきて』

 

『アレ、で通じる仲でしたっけ?俺たちは』

 

『通じないなら俺たちはもう破局かな』

 

『そんなのヤダ。ちゃんと買ってくから、別れないで』

 

『馬鹿、別れるわけ無いだろ』

 

『今の宝児のメール保護しておこう』

 

『馬鹿!』

 

『馬鹿は馬鹿でも俺は宝児バカですよーだ』

 

『・・・馬鹿』

 

『宝児、大好きだからね』

 

『はいはい』

 

『照れてるでしょう』

 

『照れてない!』

 

『じゃあ、後で』

 

『じゃあな、浮気するなよ』

 

『そっちこそ』

 

『しないよ、お前が居るから』

 

『保護しといた』

 

『早く仕事に戻れ!』

 

『はーい、じゃあ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相棒、何メール見ながら真っ赤になってるんだよ。

しかも仕事全然進んで無いじゃん」

「う・・煩い、お前も俺を見てないで仕事しろよ」

「・・そう言いながらどこへ行こうとしてるの」

「・・・・・べ、別に」

「変なあいぼー」

 

手に持つのは自分のマグカップとセンのマグカップ。

そして向かうは給湯室。

センの買ってくる苺のタルトに合うのは、きっとストロベリーティーだから。

タルトにのってる苺を、取り合いながら食べよう。

 

少し足取りが軽いのは、きっと気のせい。

 

 

「すかーいぶる〜♪」

 

 

 

珍しいな、相棒が鼻歌歌うなんて。

ご機嫌な宝児を横目で見て、バンまでどこか嬉しくなってわずかに笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<あとがき>

仕事しようぜSPD(汗)

しかも題名はマジかよ!みたいな(笑)

なんだーこれ。

ごめんなさい、反省。

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