その日、いつものように伯亜凌駕は姪の舞を幼稚園に迎えに行って、舞を連れて『恐竜や』へ帰ってきた。

「ただいま〜」

「たっだいま帰りました!舞ちゃんは手洗ってお着替えしてきてね。カバンも下ろしてくるんだよ」

「は〜い!」

舞を手洗いに行かせて凌駕がみんなのいる居間に入ると、そこで目を疑う光景に出くわした。

バックに色とりどりの花が見えそうなかわいらしい笑顔。

その人物は凌駕に気づきこちらを見た。

長い髪がその残像を追う。

キラキラ、という効果音が聞こえてきそうだ。

凌駕の顔を見て更に微笑んだ。

ただひとつ問題なのはその笑顔の主が・・・

「あ、凌駕・・・」

「さ、さ、三条さん?!」

あのいつもぶっきらぼうな、世界の終わりを毎日迎えてるような、

俺を見ては冷たい視線を投げかける三条さんが、俺を見て花のように笑ってる?!

こ、これは俺にやっと心を開いたってことか?!

俺の愛を受け止めてくれるのか?!

「さんじょ〜さ〜んvvv」

「・・・あははは、面白い顔!!!」

「は・・・?」

「ちょっと凌駕さん!これ以上変な顔で笑わせないで下さいよ!」

「へ?アスカさん、三条さんなにかあったんですか?!」

「えぇ・・・今朝エヴォリアンがあらわれまして・・・。

雑魚だったのですぐ倒したんですが・・・、その時三条さんが敵の攻撃を受けて・・・」

「それで?!」

「ワライダケとやらを食べさせられてしまったのです!」

「なんですって?!それは設定に無理が・・・」

「まぁ、それでそのまま笑いが止まらなくて先ほどからずっとこのままなんです・・・」

「でも、可愛いし。特別問題ないんじゃないですか?」

「ダメなんです!このまま笑い続けると衰弱して死んでしまうかもしれません・・・」

「え!!!だったらどうすれば!」

「面白くない冷めることをすればいいのよ」

突然今まで姿が無かったらんるが手に沢山の変なグッズを持って自分の部屋からでてきた。

その手にはカツラらしいものや、ハリセンやらわけのわからないものばかり握られている。

「らんるちゃん!今までどこに?」

「ほらこれを・・・絶対に冷える親父ギャググッズよ!」

「これは・・・?」

「これ、かぶって!」

「坊主のカツラに門松・・・?」

「凌駕さん、かぶりましょう!!!」

「は、はぁ・・・」

アスカが真面目な顔で坊主のカツラを被って、両手に門松を持つ姿は、

幸人でなくてもとても面白いものだったが、

なんとか必死に笑いを堪えて凌駕もカツラを被ってらんるに見せた。

するとらんるはアスカと同じくまた真面目な顔で叫んだ。

「そして言うのよ!『和尚が2でお正月〜!』」

「・・・・・・さむっ!」

「おしょうがつーでおしょうがつ???」

「アスカさん言ってるし!」

「ぷっ!!!あはははは!!!」

「わ〜三条さん、笑っちゃダメですよ!何が面白いんですかこんなの!

何か別の事で気を紛らわして!・・・そうだ・・・。俺の事、ずっと考えてて下さいよ。そうすれば・・・」

「嫌だ」

すかさずしかめっ面をしてそう呟く幸人はいつもの幸人にもどっていて、凌駕以外の二人は歓声を上げた。

「わ!すごい!元の顔に戻ったわ!さすが凌駕さんね!」

「凌駕さんがいてくれてよかったです!素晴らしいです!」

「・・・なんかほめられても嬉しくないんだけど・・・・・・」

二人に褒められてもどこか釈然としない・・・。

そんな凌駕の情けない顔を見てまた幸人は笑い出してしまった。

「あぁ〜!可愛いなぁ!・・・じゃなくて、笑っちゃだめですってば!人の顔見て笑うなんてひどいよ〜、幸人さん!」

「だから、凌駕さん!変な顔しないで下さいよ。ただでさえ面白い顔なのに・・・」

「アスカさんまで何気にひどい・・・・」

「とにかく凌駕さん、その調子でもっと幸人さんを助けてあげてください」

「助ける・・・ねぇ、あ!三条さんの胃の中のワライダケを水で薄めれば少しは収まるんじゃないですか?」

「なるほど!水を飲ませればいいんですね!じゃ持ってきます」

早速アスカは水のたっぷり入ったコップを持ってきた。

そして幸人に渡そうと必死にコップを握らせようとする。

「はい、幸人さん。これ飲んでください」

「・・・あははは!」

「これ持ってください!」

「ぷっ、くくくく」

アスカはなんとかコップを持たせようとするのに幸人は笑ってしまってなかなかコップを持とうとしない。

それどころか必死の形相のアスカを見て更に笑ってしまっている。

「幸人さん、笑ってて持ってくれません〜!」

「困ったわね〜・・・んじゃ直接口に持ってくしか・・・・」

「・・・・口に?」

「俺俺俺!!!俺やりま〜す!!!ね、三条さん!こっち向いてくださ・・・」

「?」

振り向いた三条幸人は超絶可愛かった。(凌駕談)

満面の笑顔で振り返る三条さんは森のビーナスの如し。(凌駕談)

これ以上我慢できません、お母さん(凌駕談)

「わ〜!凌駕さんなにしてるんですか!幸人さんを離してくださ〜い!」

「離してくださいアスカさん!俺が口移しで飲ませますから〜!!!」

「ちょっと待って凌駕さん!口に持っていくのはコップでいいのよ!口移しはやめて〜!」

「あははははは!」

「あんたも笑ってる場合じゃなかと!自分の貞操の危機なのに!!!」

「りょーちゃん、ゆきちゃん捕まえて何してるの?」

「ま、舞ちゃん!」

そこへ用を済ました舞がちょうど居間に姿を現した。

さすがに凌駕も幸人を掴んでいた手を離す。

「お、おりこうさんだね〜、もう手洗いとお着替え終わったんだ?」

「うん!それで・・・何してたの?りょうちゃん」

「うんっとね・・・三条さんがね、今とてもいい気分でね、それで・・・」

「ふ〜ん、楽しい気分なの?」

「そうだよ、きっと今なら何言っても笑ってくれるよ」

「・・・じゃ、この写真見ても怒らないかな?」

「え?なんの写真?」

「さっき写真屋さんで『げんぞう』してきた写真だよ」

「あ・・・それは!!!舞ちゃんちょっと・・・」

「ほら見てゆきちゃん!この写真!可愛く撮れてるんだよ〜」

舞が取り出したのは幸人が写った沢山の写真。

しかしそのどれも幸人の様子がおかしい。

「ゆ、幸人さんが、おさげ!!!」

「これなんか、笑顔でうさぎの着ぐるみ着てます〜!!!」

「うん、この前りょうちゃんとゆきちゃんが入れ替わったときに撮ったんだって」

「そうなんですよ・・・つい。舞ちゃん、内緒だって言ったのに〜」

「だってゆきちゃんにも見せたかったの〜・・・可愛いから」

「そうよ、舞ちゃん!ほんとに可愛いもの!これなんかナース服だわ!」

「これはフリフリのスカート・・・こんな衣装どこから・・・」

「衣装提供はエミポンです!あとねー、これは・・・」

 

「凌駕・・・・・・」

 

凌駕が背後に殺気を感じて素早く振り向くと、

幸人が険しい顔で指をポキ、と鳴らして凌駕を睨んでいた。

「さ、さんじょう、さん?」

「・・・貴様、許さん!!!」

「ぎゃー!元に戻った!!!」

「こんなもの燃やしてやる!」

「やめてください〜俺の大事なコレクションが!」

「コレクションするな!返せ!!!」

「怒らないでくださいよぅ!三条さんは笑った顔のほうが素敵でしたよ〜!」

「まだ言うか!お前息の根とめてやる!!!」

「窒息死するなら三条さんのキスで窒息した〜いv」

「馬鹿か!!!お前なんか魚とキスしてろ!!!」

「え〜!そんなことしたらヤキモチ妬きません?」

「誰が妬くか!!!」

 

笑顔で変な事を叫びながら逃げ回る凌駕を

その変なことを真に受けてそれに怒りまくりながら追いかける幸人。

「今日も・・・・平和ね」

らんるの呟きに、アスカはがっくりと肩をおとして

「これが・・・・・平和・・・?」

と首をかしげたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<コメント>

これが・・・・・キリバン?

ごめんなさい螺愚様!!!!!!

これでも3日かかったんです〜・・・・・。

途中まで書いて放置してた理由は「オチが思いつかない」ことらしく、

今もオチを考えるのが大変でした・・・・・・。

結果こんなわけのわからない

「ヤマなし、意味なし、オチなし」の馬鹿な801になっちゃったよ〜!!!

これで裏書こうかと思ったんですが、無理でした。

ほんとうにすみません・・・・・・。

捨ててくださいこんな作品(汗)

つーかご不満は沢山ございましょう・・・なんでも言ってきてください。

書き直し何度でも致します!!!

つーかぶっちゃけ螺愚さまが書き直してくださっても結構!(笑)

加工はしまくってください!

リクは、『笑いの止まらなくなる幸人』でした・・・。(・・・ローテンション、よって逃げます)

螺愚様、ほんとごめんね〜!!!!!!

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